葬儀はたびたび行う儀式ではなく、頻繁に参列するものではありません。そのため、戸惑いを感じながら葬儀を行ったり、参列する人も多いようです。手順などで迷ったりしないためにも基本的な葬儀の流れを知っておいたほうが良いでしょう。
葬儀は、臨終から埋葬までの一連の流れを示しているともいわれるので、儀礼は人が亡くなったときから始まっています。臨終の際には、末期の水といって故人の唇を水で潤す儀礼が行われます。お通夜は、追悼儀礼と呼ばれており、故人との別れを惜しみ、その冥福を祈るために行われる儀式です。
告別式は葬送、告別の儀礼と呼ばれています。そして遺体を荼毘に付す火葬、埋葬儀礼が行われます。一般的にはこれで葬儀は終わると考えられていますが、そうではなく、追悼と服喪の儀礼というものもあります。これは法要や記念祭などをさしていますが、故人を悼み、偲ぶ喪の期間は、人によって感じ方が違うので、形式だけではなく、遺族の悲しみに寄り添うことが重要です。
身内に不幸があると動揺して冷静に葬儀の手順などを調べることができなくなります。よってそういうことが起こる前にある程度葬儀の流れを理解しておくことが大切です。まず事前に葬儀社と家族、親戚、友人などの連絡先を調べておくと後々スムーズに動けます。
人が亡くなると死亡診断書が記載され、その後安置枕飾りを行います。ここから葬儀社や関係各所に連絡し、葬儀の準備を始めます。基本的に葬儀の段取りや式場といったものは葬儀社が仕切ってくれますので安心です。ただし、式場がすでにいっぱいで葬儀を行うまでに時間がかかるという場合もあります。
あとはお通夜、お葬儀、出棺というように進んでいき、火葬場で火葬したのち、骨壷に骨を入れて持ち帰り終了という流れが一般的です。式のほとんどは葬儀社が進めてくれますが、喪主はかならず一言二言あいさつを言わなければいけないので、事前に考えておきましょう。