納棺師を題材にした映画が大ヒットしましたが、日本国内においては専門的に活動している方は少ないのではないでしょうか。大部分の方が葬儀社の社員で、研修を重ねて納棺作業を覚えるのが一般的です。納棺の儀は厳かな雰囲気で行われますし、手順を確実に覚えて行動することが重要です。
近年は葬儀・告別式がシンプルになり出番は少なくなっていますが、重責であることは確かです。葬祭ディレクターの資格を持っている方も増えていますし、自らの死を前向きに捉えることが大切ではないでしょうか。終活ブームが起きていますが、元気なうちにエンディングノートに希望を書き記しておくことも重要です。
棺に納められるものは制限がありますが、スタッフに訊ねておくことで希望に添ってくれるはずです。生前に御気に入りだった品物を納めるのも良いですし、生花で飾ってもらうのも良いのではないでしょうか。互助会システムを設ける会社も増えていますし、友引の日を活用した見学会も開催されています。
葬祭会館を見学することも出来ますし、普段は見れない裏側を見れるので参考になるのではないでしょうか。中高年にとっては死はまだまだ遠いことのようですが、生と死は表裏一体だと言われています。心の準備をしておくことが大切ですし、納棺師から学ぶことは多いのではないでしょうか。
所作を見るだけでも心が洗われますし、自らの最期を考えるきっかけになるのではないでしょうか。日本の良さを実感出来るはずです。